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A.P.C.プチスタンダード1年の色落ちと洗濯


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A.P.C.プチスタンダードを穿き始めてそろそろ一年が経つ。

A.P.C.のデニムはスタンダードなシルエットでありながら、色落ちが綺麗だったり、リジッドのままなるべく洗わないことを推奨していたりと、一風変わっている面もある。

プチスタンダードはスリムで少しテーパードが効いているシルエットで、割とどんな場面で着ていてもしっくりくるため、この一年の間はほぼ毎日着ていた。

しっかりした厚みがある14.5ozの生地は丈夫で、少し洗わなかったり汗を吸ったりしたところでベロベロに垂れたり汚くシワが付いたりしない。

洗わなくても大丈夫、というのはこのためである。

ニオイ対策だけは必要だが…

 

このプチスタンダードを

糊が付いたまま5ヶ月穿き、

海で洗って糊を落とし、

そこからさらに7ヶ月穿いた。

 

 

今回は二回目の洗濯を機に、どのように色落ちしてきたかを振り返ろうと思う。

 

振り返り

購入してすぐ

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リジッドからスタート。

まだこの時は裾上げもしていない状態。

シワの入り方もかなり大味だし、最初の方ってこんなに固かったっけなあ。

改めて見ると超ぶ厚いジーンズみたいだ。

 

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糊が付いた状態で穿くというのが初めてだったので、可動域の狭さに驚いていたことは憶えている。

今となってはあのリジッドの感触が懐かしい。

A.P.C.デニムを何回も買い換える人がいるというのもうなずける。

 

4ヶ月目

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夏を超え、かなり熟している状態。

アイロン・天日干しを繰り返していた。

この時点でもう既にアタリはしっかりついており、今の姿の原型がある。

色落ちこそ見られるものの、糊の質感はしっかり残っていてまだまだ固いジーンズだった。

 

海洗い

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およそ5ヶ月目に海洗い。

「洗い」なのかどうかはさておき、糊は落ちた。

リジッドならではの光沢やハリがなくなってしまい、少し後悔した記憶がある。

海で洗うという計画ありきだったので、洗濯の時期を見余った事は否めない。

 

8ヶ月目

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いよいよ濃紺の部分がなくなり、青味が目立つようになってきた頃。

一方で着ているジャケットの色味と比べると、年季の入り方が全く別物であることがわかる。

 

11ヶ月目

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アタリの色落ちもハッキリ確認でき、使い古された感が見て取れる。

一方で洗濯をしていないということもありパッカリングのようなウネウネ状の色落ちはまるで無い。

 

 

洗濯編

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1年穿いていたにもかかわらずダメージはほぼなく、まだ濃紺の箇所も多いこのプチスタンダード。もっとボロボロになるかと思ったけど、立つ・座る・歩く・スケボーくらいでそこまでハードな環境ではなかった。

こうした場合、洗濯機でしっかり回すよりも、シルエットや色落ちに影響が出にくい漬け置き洗いがベターだ。

 

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漬け置き洗い

表のまま風呂SOAK。

冷水、アクロンのみを使用。

 

冬の間に雪にまみれたり雨を被ったりおでんの汁をこぼしたりと、かなり外側が汚れている。

表面をしっかり洗うために表のまま10分ほど浸け置き洗い。すすぎを2回。

 

裾をつまんで表のまま乾燥。

ジーンズを洗濯する時は太陽に当ててカラカラにするのが好きなんだけど、なんか曇っちゃった。

 

洗濯後

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生地のたるみがなくなり、購入時に限りなく近いシルエットに。

とはいえハニカムのアタリやヒザのたるみは完全には戻らず。

 

A.P.C.デニムの色落ち

凹凸がなくなった状態。

 

A.P.C.デニムの色落ち

パッカリング等は皆無。

 

A.P.C.デニムの色落ち

ウィスカーに顕著なA.P.C.らしい色落ち。なんと言うか、湿っている感じ?

レプリカなんかは太い糸のツブ立ちが目立つガサガサした落ち方だが、A.P.C.デニムは目が細かいのか糸が細いのか繊細な表現をする。俺はこの雰囲気のことを「湿度感がある」と言っている。

 

A.P.C.デニムの色落ち

ハニカムがシームを跨ぐ様子。

 

A.P.C.ダメージ

唯一ダメージらしき箇所。生地が重なるところはさすがにほつれてきた。

 

1年の色落ち・洗濯の色落ち

穿き始めてから1年経過してかなり色落ちした。以下はこの一年間で思った所感だ。

 

A.P.C.の色落ちの傾向

それはこちらを。 

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リジッドと油分

A.P.C.リジッドデニム

リジッドのままだった最初の5ヶ月の間に顕著だったけど、洗わないで穿いていると妙に油分を取り込んで生地が光沢を放ち始める瞬間がある。パサパサの無機質な状態よりも色落ちもハッキリ目立ち、既存の服では見られないような表情になる。

あのときが1番いい感じだったと記憶している。うっすら色落ちし、糊がキマっていて、絶妙な光沢があったあのときのプチスタンダードはもう戻ってこない。意図的に作り上げるのにも時間がかかる。そういった不可逆性がジーンズの醍醐味でもあると思う。

 

糊を洗ってしまった今は、もちろんリジッドの頃の原形はほとんどない。しかしながらライトなブルーには程遠く、まだまだ色落ちの途中だ。その過程もしっかりジーンズとして成立しているのがおもしろい所でもある。

 

動きと水分

A.P.C.セルビッジジーンズ


自転車に乗っている人なんかはもっとメリハリが付いていわゆるバキバキの色落ちをしているのを見ると、ジーンズの色落ちにとって「動き」は大きく影響することがわかる。

あと、汗とか湿度が高いと、色落ちが早い。

そもそもの成り立ちが肉体労働に特化していることからも、やっぱりジーンズは動く人のためのものだろう。

熱排出とかは最悪だけど、丈夫だし。

逆に言えばジーンズを穿いてるなら家にこもってないで外に出るべきだ。

アクションがあってこそ、ジーンズは映えるし、その過程が色落ちとして刻まれる。

色落ちは”させるもの”ではなく、”勝手にしてるもの”だと思うのだ。

 

良い色落ちとは

しかし大体どんなジーンズだって自分の色落ちが1番イケてるように思うものだ

色落ちに正解なんて無い。間違いはあると思うけど。

 

とにかく、1年間ろくに洗わずに穿いていた結果は、以上のとおりです。

[最終更新:2018/5月25日]

 

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