無塩せきガソリン

SALT-FREE GASOLINE

MENU

Levi's 501 MADE IN THE USA のカスタマイズ


2017年に発売された501 MADE IN THE USAを2年近く放置していたけど、そろそろ穿いていきたいと思ってタンスの奥から引っ張り出した。

 

www.sfg.blue

 

購入から日が経つと、当時はなんとも思っていなかったところが目につくようになる。

 

f:id:cte26533:20190720143211j:plain

タンスで寝かせていた501

主に気になるのは革のラベルとバックポケットのステッチ。

 

革のラベルはペラペラで心もとない。分厚い革が黒ずんでいくのは好きだが、このラベルはなにかコーティングのような加工がされており、変色したりうねって硬化したりしなさそう。

 

ポケットのステッチは、リーバイスとひと目で分かるのはいいんだけど、この501USAではなんだか浮いてしまっている気がする。

501USAではステッチにブラウンとイエローの2色が使われているんだけど、特にイエローの方の色が明るい。糊がついていて色が濃いままということもあって、光の当たり方によってこのイエローがかなり悪目立ちする。

うすく色落ちしてくればそれなりに調和するんだろうけど、リジッドのまま穿いていく予定なので、どうにかしたい。どうにかしていきますか。

 

f:id:cte26533:20190720144454j:plain

f:id:cte26533:20190720144515j:plain

 

ラベルをとった。

リッパーでステッチを一つずつ切っていくのは、面倒だけど慣れる。

ラベルの形にステッチの跡が残ってしまっているけどこういうのは洗えば消える。洗わないんだけどね。

 

f:id:cte26533:20190720144525j:plain

 

ポケットのステッチも抜いてしまう。

これもステッチの跡が残ってしまっているがそういうのはいいと思う。

ロゴとかシンボルを同系色で目立たせないみたいなデザインはかなりかっこいい。

 

f:id:cte26533:20190720145532j:plain

 

これはそのへんで買った中古のジーンズで、こちらのラベルを移植していく。

俺は革のラベルより紙のほうが好きなんだよね。

だってこの紙濡れても破けないし不思議じゃない?

 

f:id:cte26533:20190720145612j:plain

 採取した。

 

f:id:cte26533:20190720145651j:plain

革と紙のラベル。

この紙のラベルは通常のサイズよりひと回り小さい。

目立たないくらいがいいので採用。

あと、右端についた在庫管理タグもあったほうが縦横比としてしっくりくる気がする。

このラベルを縫い付けていく。

 

f:id:cte26533:20190720150422j:plain

上下逆のラベル

ラベルを縫い付けるのに上下が逆になってるとおもしろいかな、と思っていたけど、リーバイスがストレンジャー・シングスとコラボして「ラベルが逆についたジーンズ」がオフィシャルでリリースされてしまった。

なんかそれの真似をDIYしたと思われてもアレなのでやめておく。

 

f:id:cte26533:20190720153117j:plain

Levi’s® x Stranger ThingsDAD JEAN STRANGER THINGS JOE STONED|リーバイス® 公式通販


 

そういえばこの一連のカスタムなんだけど、タンスから引っ張り出してラベルとステッチを抜いたのが4月、中古のジーンズを買ったのが5月、それから2ヶ月放置して7月の今日やっと完成した、みたいなスパンで行っている。暑くなっちゃったからこのジーンズもまたタンスにしまい込むことになるだろう。

 

f:id:cte26533:20190720153842j:plain

ラベルを縫い付けるのは難しかった。

裾上げとかと違って生地の厚みが多層的で、段が多い。

紙のラベルは針が通ると穴が空くので失敗も許されない。

ムズすぎて在庫管理タグがちょっと切れちゃった。

 

f:id:cte26533:20190720154024j:plain

縫い付けた。

 

f:id:cte26533:20190720154146j:plain

レギュラーの501と。

 

f:id:cte26533:20190720155318j:plain

近くで見るとステッチも不揃いだし、なんならラベル自体が少し傾いている。

 

f:id:cte26533:20190720155150j:plain

引いてみると普通のジーンズ。

 

特になんでもないジーンズがずっと欲しいんだけど、生地が良いものは仕様がイマイチで、仕様がいいものは値段が高く、値段が安いものはブランドがイマイチで、いいブランドのものは穿き心地がイマイチ…といった具合に、なかなかピースが全部きれいにハマることがない。

 

ラベルや赤タブを排除してすっきりさせました、みたいなジーンズはユニクロを筆頭によく見かけるけど、それは別にジーンズでやることでもないだろとも思う。

外付けのポケットや商標登録証明ラベルやボタンフライみたいに、仕様を量産に耐えうるデザインに落とし込んでいるのがかっこいいわけであって、なんのひねりもないのはつまらない。

多くの人に向けた服はシルエットやパターンを含め、すべてが一番いる人に向けられていく。一番いる人が手に取りやすい色やデザインや価格帯になっていく。

一番いる人って服とかどうでもいい人なんだよね。そこに標準を合わせたものが、いいわけがない。細身のパンツしか出さず、着れないやつは客じゃないと言うくらい振り切っているブランドとかメーカーのほうが、絶対にものはいい。

あとやっぱりファストファッションはどこまでいっても生地がペラい。

 

ただ、クラフトマンシップを発揮させた工芸品みたいなジーンズは、毎日普段着として着るのに躊躇してしまう。

それは「ヘヘ…あっしにこんな高価なおべべはもったいないでヤンス…」みたいな卑屈な気持ちというよりも、”穿かれていなさ”にある。

”ハンバーガーとコーラは世界で一番売れているから一番うまい説”に近い。

見たことのないデザインの服やその人のために仕立てた服は、着る人が限られている。

そういうものは、ハレ性が増し、特殊な条件下で着るのに向いている分、ケで毎日見ているとキツくなる。

毎日同じ服を選ぶという人は、なぜかシンプルなシャツとか細身のチノとかを選ぶ。別にサルエルパンツやバンTやジョーダン1を毎日着ていても問題なさそうだけど、そういうオリジナリティのあるものは選ばれない。

ジーンズは、いつ、どこで、誰が穿いていても問題がない。毎日穿くことができる。

それは単にジーンズに耐久性があるからということ以上に、常にいたるところで多くの人によって”穿かれている”からだと思う。

 

大量生産・大量消費のための無機質で均質なデザインはそれはそれでいいし、特殊な機能に特化していたり、職人魂にこだわったりするのもそれはそれでいい。

俺はその中間にあるようなものを探っている気がする。まだ見つかっていない。