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プチスタンダード18ヶ月経過記録 A.P.C. PETIT STANDARD 14.5oz (18monthes 1wash 2soak)


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9月早くね?

っていうか8月終わったらもう年末みたいなもんだからな。気づいたら年末だよ。たまったもんじゃねえな。

時間なんかうっかりしてたら1年でも2年でも平気で過ぎていくし、後で振り返ってもそこには空白しか残っていない。みんな平気な顔をして毎日を過ごすために強い麻酔をバンバン打って頭を麻痺させている。ベロベロになってようやく真正面から鏡が見れる。ふと目が醒めるのが怖くてゆっくり寝ることもできない。寝不足のプロフェッショナルは今日もうつろにいい仕事をしている。俺はプロフェッショナルじゃないからあとになんにも残らない。後輩に10年後に何が残ってると思うか聞いたら「わかんないっすねえ、空とかじゃないですか」と言っていた。正直だなと思う。

 

金持ちに買われた服が幸せだろうなと思うのは綺麗なままの姿でゴミ箱にブチ込まれるからで、貧乏人に買われたが最後ズタズタになるまで着回されかねない。流行りが終わっても色褪せて見るに耐えなくなっても外に引っ張り出されて衆目にさらされる。貧乏人に買われるとろくなことがない。

 

ジーンズだけは、

そんなことはないんだけど想定されるあらゆる反論を無視して大雑把に言うと、ジーンズだけは、ボロボロになってなお涼しい顔をしている。破けてっけど、なにか?そう言ってガンを垂れる。これは俺がおくすりでトんでいるわけではなく、あくまで比喩である。比喩だけど、ジーンズは睨む。デニムとリベットでできたジーンズの構造がそうなのか、あるいは社会がジーンズなら仕方ねえなとよくわからない同調圧力で一歩引いているのか、あるいはその両方か。

ジーンズはどんな状態であろうと、涼しい顔を崩さない。

 

写真

1年6ヶ月、3/2年、10時間×20日×18ヶ月、トータルでだいたい3600時間くらい穿いている。

飽きたとか、違うジーンズ穿こうかなとか、スタイル的に太いボトムスがほしいなとか、そういうことは随分前に考えなくなった。人からどう見られてもいいわけではない。でも人からどう見られるかは俺には別に関係ない。

 

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ようやく色落ちしたジーンズっぽさが出てきた。

暗めの照明、夕暮れ時、ヘッドライトと街頭の反射、そういう場所でも色落ちしてるジーンズを穿いているんだなということがわかる。

逆に言うと今まで色落ちしてるなあと実感できるのって強い日差しの晴天下くらいなもんで、ちょっとでも暗いとぼやけてイマイチわかんないところがあった。

色落ちなんてそんなもんだし、それがなにかその人自身に大きな影響を与えるわけでもないと最近は感じる。

こだわりがどうこうとかいうのは制作側が考えることであり、使用者はただ着るだけだ。

 

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ボロボロのジーンズ

 ジーンズは色落ちするし、破ける。

これは別にジーンズだけじゃなくて、どんな服だって長く着ていれば色も落ちるし破れもする。そうして古くなってしまった服は古着的な扱いをされたりすることで新しい価値を獲得するが、それなりの時間も必要になる。

 

ジーンズは色落ちしても破けてもリアルタイムの価値が、少なくとも着用者にとっては、ある。

濃紺のインディゴが落ちていく過程と糊が効いたシルエットがヨれていく時間と分厚かった生地が破けてしまった理由がそこにある。

ボロボロにブローアウトしたジーンズも、見る人によっては「まあ、あり」なのだ。

 

別にジーンズに限らずに、服なんか繕えば長く着れる。

色褪せても、時代遅れでも、ボロボロでも、身にまとっておかしいことは一つもない。

しかし、1000円出さずにまともな服が買える今、そういう針仕事を実践している人はなんらかの思想が垣間見えるか、あるいは趣味人かのどちらかではないか。

二言目には「清潔感」とか言い出す雑誌なんかはことあるごとに新しいものを買い換えろと勧めてくる。そういうサジェストは間違っちゃいないし服だってそのへんで安くていいもの買えるんだからそのほうがよっぽど利口なのは誰だってわかる。

  

gssmboy.hatenablog.jp

 

ボロボロ具合はなかなかのものだけれど、色落ちはまだまだ余地を残している。
いい感じの色落ちになるころにはダメージがいきすぎて寿命、みたいなジレンマが自転車乗りとジーンズの関係だ。

色が落ちてくる頃にはダメージも広がる。破けないうちは色落ちがハンパなまま。ジーンズは根本にジレンマがあり、メーカーが手を入れないと薄水色のジーンズなんてものにはなりっこない。リジッドから地道に穿き続けても、結局ゴミ箱にブチ込まれることになる。

でも、それをやる。

そういう価値観なんだよ。

 

myfavoritegns.blogspot.com

 

こっちは三千時間くらい一本のジーンズを穿く。
これはこれでローブローで良いだろ。

破れてほしいと思っているわけではないし、ましてや破りたいなんてことはさらさらない。

けど、破れたら破れたで「まあ、あり」だな。

 

www.sfg.blue

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