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プチスタンダード17ヶ月経過記録 A.P.C. PETIT STANDARD 14.5oz (17monthes 1wash 2soak)


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夏の期間中ずっと暑く、ジーンズを穿く機会がほとんどなかった。今年は特に猛暑だったし、去年までもっと涼しいところにばかり住んでいたし、毎日毎日ウンザリだったね。もう暑いのは勘弁。夏派の皆様に悪いので今まで黙っていたけど、夏ってどう考えてもバカだぜ。秋・冬のほうが完璧に有能。四季の中では夏だけが度を越して偏差値が低い。春とか秋、冬、まあ梅雨とか11月の雨季とか微妙な気候まで入れたとしても、夏の間抜けさにはかなわない。

 

そんな感じでこの2ヶ月くらいはジーンズとあまり関わらずにいた。

 

洗濯

季節の変わり目にさっぱりしたいと思い、洗濯した。

浴槽で10分ほど漬け置きし、数回すすいで、脱水をかけずに吊るして干した。

 

写真

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洗いたてのシワのないジーンズ。

 

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洗った直後のハニカムは立体感があるのに生地はピンと伸びているので面白い。

 

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尻にまでヒゲみたいな当たりがつくのはサイズが合っていない証拠らしいですね。次からは体に合ったジーンズを穿きましょう。

 

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一番ダメージがあるところでこの程度。もっとズタズタになってくれたほうがエンタメ感はある。

 

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実は俺はまだ縦落ちの概念を掴みきれていないけど、なんかこの辺のことなんでしょ?

 

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裾、シングルで仕上げてあるのでうねりとかはないし、色落ち自体あんまりしていない。気分でロールアップしたりしなかったりするので、定着したアタリもない。

 

ジーンズは青いのか

何回も洗濯したジーンズはきれいに色落ちし、青色になっていく。一方、無洗濯派にとってはジーンズの色落ちとはアタリの色落ちと同義であり、全体が薄い水色になるまで何十年かかるかわからない。というか、普通にジーンズを洗濯するだけでも、薄い青色になんかめったにならない。

やはり、出荷前にケミカルや軽石やサンドブラストである程度表面のインディゴを落とし、色味をデザインしておかないと、いくら普通に穿いたところで真っ青や水色にまで色落ちするのは気が遠くなるほど未来の話な上に、おおかた生地が擦り切れてしまうのが先になるだろう。

 

これは、現代のインディゴ染料の発達のジレンマでもある。インディゴの色の定着が強いと、色落ちは楽しめない。でも、真っ白になるまで定着の弱いインディゴは御免こうむる。

 

そもそも日本でデニム生地を作るとなった際に、日本の職人がメチャクチャきれいな藍染をしたら「こんなツルツルした生地感のものは頼んでいない」と言われたという。職人はわざと品質を落とすことによってアメリカの求める先染めデニム糸を染色した。

ジーンズは技術が発達してしまうと根本が揺らいでいく。わざと古い織機を使い、わざと古いミシンで縫い、わざと時代遅れな着方をする。懐古主義なのかと言われると、違う気がする。じゃあ、新しい技術を詰め込んだ、例えばレーザーで色落ちが刻まれ、かつそれ以上色落ちしないジーンズが発売されたとして、そんなものは絶対いらないな。

 

概念としてのブルージーンズはたしかにある。多くの場合、青臭さとか、理由なき反抗とか、声にならない声みたいなものの象徴として扱われているけど、実際青みの強いジーンズを穿いているのは服とかどうでもよくなっちゃったおじさんだと思う。洗濯の回数が多いからだ。

ブルージーンズはアメリカ労働者階級の温水洗濯機とガス圧乾燥機だからこそ実現する。汚れを落とすために理想的な洗濯方式は、インディゴもよく落とす。部屋の中でも靴を履いていると、ボトムスは際限なく汚れていく。砂が舞い上がる南部でも、泥にまみれた東部でも、べとついた潮風を受ける西部でも、排気ガスで雪が汚れる北部でも、アメリカの外気はおよそ清潔だとは言えない。そのために、アメリカの家庭にはどんな汚れにも打ち勝つ強力な洗濯機が必要なのだ。

ドラム洗濯機のハイパワーモードにブチ込まれ、ガス圧の乾燥機で表のまま引き回されるために、アメリカのオッチャンの501はどこまでも青く仕上がっていく。

 

www.sfg.blue

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