とにかくマッチングアプリの広告を頻繁に見ますね。
最近のウェブサービスは細かいターゲティングがされており、使っている人にピンポイントに合わせた広告が出るそうです。
なので「そんなセクシーな広告は一切見たことがない」という清廉潔白な方もいるかもしれません。
しかし出るんです。俺のには。清廉潔白ではないから。
かねてから無料ゲームやいかがわし目のサイトではセクシーどころじゃない直截な広告を目にします。
しかしここ数年で、ツイッターやフェイスブックのような一般的なSNSで表示されるマッチングアプリの広告などでも、女性をセクシーに演出した広告を見かけるようになりました。
これについては、けしからんとお思いの方も多いと思います。
マッチングアプリの広告がセクシーすぎるのは問題? | RanQ [ランク]
しかしそうした「頻繁に出る」「セクシーすぎる」というのは単なる思い込みで、ただ女体が印象に強く残っているだけではないでしょうか。
女性が好きな人が女性を見れば強くイメージに残るでしょうし、逆に興味のない広告は存在自体に気づいていないのかもしれません。
なので、私は実際にどれぐらいマッチングアプリの広告を見ているのかということを、記録し集計しました。
数値にすれば結果がハッキリします。
ここらで白黒つけようや。
集計方法
ツイッターの公式アプリで、マッチングアプリの広告が表示されるたびに一旦スクショをして、後でまとめてカウントしました。
見かけるたびにパシャパシャとスクショをして保存していたので、近くにいた人に不審がられたりしました。
マナーモードにするとスクショしてもカメラ音が出なくなることには集計5日目に気がつきました。
実際に集計しているときの所感
当たり前ですが結構な頻度でマッチングアプリ広告を目にするため、写真フォルダがあっという間にスクショ画面で埋まっていきます。
ツイッター公式アプリでの広告は、普通のタイムラインだと7ツイートにつき1回という配信方式でした。
また、各アカウントのプロフィールページやリストでは広告が配信されていませんでした。
こうした配信方式が集計に多少影響しているかもしれません。
また参考としてですが、私のツイッターの使用頻度は仕事の合間とか家でのスキマ時間とかのようなときに見る程度です。
かじりつきで見ているわけではないですが、20代の平均利用時間の72.51分よりは長いですね。
10代のツイッター利用時間1日約85分 全年代で最多、フェイスブックはやや不人気
Twitter利用者の4割以上が、アンケート投稿に回答|株式会社ジャストシステムのプレスリリース
そういう状況下で集計した結果が以下になります。
集計結果
こちらが集計結果です。
1週間、合計で401回マッチングアプリの広告を見ました。
ちなみに、目立って採集数が少ない7月15日、7月16日は休日で外出していたのであまりツイッター自体を見ていませんでした。
しかし、土曜日の7月21日は家でダラダラしていたにもかかわらず前日の2分の1の採取数ということは、休日はマッチングアプリの配信数自体が少ないのかもしれません。
見た回数順のランキング
以下は見た回数順のランキングです。
1位:Pairs/58回
一番多く見たのはPairsの広告で、58回見ていました。
Pairsの広告はほとんど男女がセットで映っていました。
アプリの使用画面や、カップルが出会う経緯、男女で仲良くしている様子という内容が多かったです。
また、動画よりも写真のスライドショーのほうが多めでした。
よく見たのは、「実際にPairsを使うとこんなふうになりますよ」というようなイメージ映像。
トントン拍子でうまくいく様子はチャレンジの漫画もかくやと言った感じです。
2位:Omiai/49回
Omiaiは女性一人で写っているパターンが多いものの、内容のバリエーションは非常に豊富でした。
単にグラビア風に女性を映すだけでなく、生配信風の加工をするなど「どこかで見たことがある」感覚の映像が特徴でした。
コメントのモラルまで忠実に再現したニコ生風広告
どこかで見覚えのあるプール
これ、ドッキリgifとか恐怖フラッシュじゃないですよね?
3位:with/35回
withは映像・音楽とかなり作り込まれており、なんというか”隙がない”広告でした。残念。
4位:イヴイヴ/31回
マッチングアプリ広告に対して抱いていたイメージに一番近いのがイヴイヴでした。
アプリの機能や特性の説明はほぼなく、とにかく女性が水着や薄着で胸の谷間を強調する、とてもわかりやすい内容でした。
とてもわかりやすいモデルの方
「ちゅーしよ」という概念
5位:mimi/26回
「今までの出会いには出費がかかりすぎ…」というメッセージを全面に押し出しているのがmimiの広告です。
他のアプリがきれいな女性と曖昧なキャッチフレーズを押す中、こちらはテキストで「合コン代金5000円!」と来るので多少面食らうところがありました。
20〜30代、もしくは30〜40代の男性
「顔」「金」「タイプ」などゲンキンなワードが並ぶ
気になった広告
記録に残らず記憶に残った、そういうのもあります。
気になった:Yahoo!パートナー
ヤフーというあまりに巨大なバックがあるせいか、女性が単体で映ることはほぼなく、男女セットで仲良くしている様子といったやけに規律正しい内容のものばかりでした。
また出演しているモデルも、「君たちマッチングアプリとか使う必要ある?」という意外性のある方が多めでした。
君たちはアプリとか使わなくてもクラブとかで最高の思い出残せるんじゃない?
気になった:Dine
「オスが狩りをしてメスにメシ食わすのが本能」
「連絡から店の予約まで2往復!」
など、やたら理屈っぽい売り文句が印象的でした。
気になった:Poiboy
こういう中途半端にトリミングされた画像、ついフルショットが見たくてタップしちゃうじゃないですか。
するとそのままリンクしているアプリページに飛ばされてしまうんです。
きっと賢い人が作っているんだろうなって思いました。
あるある
こういうのよく見たな〜というあるあるをいくつか紹介します。
何かを脱ぎがち
何かを脱ぎます。概ね水着を着ています。
薄着の下に薄着を着ています。
脇を見せがち
概ねタンクトップ、ノースリーブを着ています。
使い回し
同じ映像がコラージュされ使い回されています。
テレビ風
テレビ風のデザインです。
この業界では「既視感」がキーワードなんですかね。
しかし、先ほど紹介した「生配信風」よりも見かける数が少なかったあたりに時代を感じました。
実際にセクシーと言えるものはどれくらいあるのか
ひとしきりやったので当初のコンセプトに立ち返ります。
実際にマッチングアプリの広告はセクシーなのかという点を数字で見ていきたいと思います。
しかし、一口にセクシーと言っても肌面積が多いものか、フェティッシュなものか、その先を想像させるものか、などセクシーな視点は多くあります。
女性がじっと立っているだけで興奮するという真っ盛りな方も当然いらっしゃると思うので、以下に分類しました。
谷間
胸に谷間ができている場合です。
谷間が強調されているような場合です。
こういう貧相なのは全然ダメです。厳しく見ていきます。
水着
水着を着ている場合です。
もはや裸
何も着ていないように見える場合です。
タオル一枚に見えるパターンもあります。
食事
なにか飲食をしている場合です。
男女で密着
モデルさんがぎこちなく抱きついている場合です。
太ももの裏から膝にかけて
太ももの付け根あたりから膝のあたりまでが映っているものです。できれば筋肉のスジがうっすら入っているのが理想です。ケツとか胸を大映しにして「これでええやろ」みたいなやっつけ映像が多すぎると思いませんか?人体が最も美しい曲線を描くのがこの太もも裏から膝にかけてです。さらにこれはきちんとトレーニングや運動をしている女性のラインが最も高くなります。極端に脂肪がついていないということはもちろんのこと、ある程度筋肉が必要になってくる、選ばれた女性だけが持つことのできる、貴重なラインなのです。映像の総量が増えているのに対して、きっちり膝の裏を見せるような、ライティングで陰影を出していくような、そういう味わいの深い映像が全く追いついていないように感じますし、現在の状況を遺憾に思います。
セクシーかどうかの結果
結果は以下のとおりです。
以上であげた条件に引っかかるものは368個でした。
全期間で見た広告数が401個ですので、368/401の確率です。
つまりマッチングアプリの広告には約92%の確率でなんらかセクシーなものが現れたことになります。
裸よりも食事が多いという点からも、扇状的なものよりもリアルで役立ちそう感が求められているのかな、と思いました。
しかし、男女で密着していたものはもっと多かったように思うのですが、部屋着で戯れるストーリー(Pairs)と、水上オートバイに乗るストーリー(Yahooパートナーズ)の2つのみだったのが意外でした。案外、並んで映っていたり手を繋いでいたりするだけなんですよね。
そういった意味では、女性単体を画面越しに眺めるだけで十分にセクシーを充足できる映像の雰囲気が草食化を表しているのかもしれません。
集計後…
集計が終わって一息つく間もなく、次々に新しいパターンを発見してしまいました。
集計こそしていませんが、記録しておきます。
SNOW風
うまくごまかせていますね。
着信が来てる風
非常に効果的に煽っていますね。
新コラージュ
まさかの初出映像でコラージュをしてしまう、驚きのサービス精神ですね。
プリクラ風…なのでしょうか?
進化が止まらないマッチングアプリの広告から目が離せません!