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昨日の水曜日のダウンタウン、おもしろかったよね〜


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水曜日のダウンタウンが毎週楽しみで、放送時間が近づくとそわそわしてしまう。

「〜な説」みたいなミームが流行ったり、クロちゃんが広くクローズアップされたりして、認知が広がっているにもかかわらず、番組のアティチュードというか、基本的な姿勢は変わらない。ドッキリ、悪ノリ、意地悪な視点、そういうことをずっと続けている稀有な番組だと思う。

 

今週の水曜日のダウンタウン

 

 

まずこの隠せば引っ張れる説がとにかく良かった。

 

出演してる人やものを隠して、何が映っているかは後半で明かすという、情報番組でおなじみの演出を駆使すればすげえ引っ張れるんじゃないか、というVTR。浜田、松本のような定位置の人から、サンシャイン池崎のような隠してもすぐ分かる人まで、とにかく隠せるものは何でも隠す。そのへんの看板や出てくる漫画まで徹底的に隠す。車のナンバープレートも、わざわざドギツイテロップで隠す。そんなテロップだらけでわけのわからなくなった画面でも、テレビの文脈によって何が起こっているのかだけはぼんやりと分かる。テレビの技術は、内容が一切入ってこなくてもなんか見たような気になるところまで到達したのかもしれない。

 

わかりやすさを追求した結果というのはだいたい悲惨で、多くの人が理解できる範囲の物事しか伝えられなくなってしまう。テレビに出てくるスイーツの店が、だいたい混んでいて、だいたいクリームが山盛りになっているのは、甘いものに興味のない俺にもそのすごさがわかるようにだろう。無添加とか動物性脂肪不使用とかグルテンフリーとか言われても難しくてわかんないし調べる気すら起きない。

 

そういう形骸化したメソッドを、ことさらに強調するような皮肉な内容。ゴールデンでそういうのが見れるなんて最高だ。真面目な人が苦い表情をしたり、嫌なものを見ちゃったなと思う一方で、一部の人が腹抱えてゲラゲラ笑ってる、俺はそういうのが大好きだ。

 

そして後半、バラエティ番組いじりは思わぬ方向に展開する。

 

IKKO、四文字ワードさえ言っていればロケ成立する説

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どんだけ〜、まぼろし〜など、IKKO独特のアクセントで繰り出される四文字ワード。この四文字ワードだけでロケが成立するのか立証する企画。IKKO本人のチャレンジで、四文字ワード以外での受け答えは禁止される。

そもそも会話の四文字縛り自体がなかなか難しいようで、ロケが始まって早々にあらかたの四文字ワードを放ち、怖い顔で黙り込んでしまうIKKO。

ロケ中も、一緒に回っているモデルと会話が全く噛み合わない。懸命に場をつなごうとするモデル。黙り込むIKKO。かと思ったら急にでかい声で「どんだけ〜!」とだけ言い出すIKKO。またすぐ押し黙るIKKO。

 

そんな中、一行は商店街の中にある服屋へ入り、同行するモデルの服選びを手伝うことに。

IKKOチョイスのファッションを身にまとい、試着室から出てきたモデルはIKKOに問う。

「なんでこのスカートを選んだんですか?」

すると、今まで四文字縛りで頭を悩ませていたはずのIKKOだったが、

「このスカートはね、あなたの持っているシャツの柄とうまいこと合って、かつ派手になりすぎない色で…」

などとペラペラと喋りだしてしまう。

それまでの食レポや商店街の話などでは、会話の流れなど一切無視して黙り込んでしまったり、逆に四文字ワードを大声でぶち込んだりしていたIKKOが、遂に我慢できずに自由に話し出す。

 

仕事のために、求められる姿を無理に作り出し、あれもダメこれもダメと禁止され、いいたくないことまで言わされる。やりたくないことをやらされる。視聴者が求めるキャラを徹底的に演じさせられる。そこにIKKOの意思が入り込む隙間はない。あるのは需要と供給、そういうバラエティの空気だけだ。

しかしその先に、他人には絶対に不可侵なIKKOだけの領域がある。ここだけは嘘をつけないし、人に文句も言わせない。メイクやファッションのような本業の部分に突入した瞬間、水を得た魚のように喋りだすIKKOはカタルシスで溢れていた。

なんかわかんないけど希望に溢れた企画だった。