5月20日、ブルージーンズの誕生を祝しリーバイスストア大阪店3F(屋上)にて"501DAY"が開催された。
青空の下、気持ちの良いサウンドの中、終始リラックスしたムードだった。
イベント内容は以下。
・iri、Michel Kaneko、高木完、それぞれ三組のライブ
・IMA:ZINE、verdyによるZepanese ClubのTシャツ販売、限定シルクスクリーン
・MadWoodによるワークショップ
501DAY
5月20日はリーバイスがリベットの特許を取得した日であり、ジーンズがジーンズとして定義された日である。
リーバイ・ストラウス&カンパニーが、「衣料品のポケットの補強に金属リベットを使用する方法」に関する特許を取得した1873年5月20日は、現在もリーバイス® ジーンズのレザーパッチに刻まれています。
その後も、リーバイス® ジーンズには、衣料品の商標として最も古い「アーキュエット・ステッチ」、耐久性を保証する「ツーホースパッチ」や、他のジーンズと差別化するための「レッドタブ」など様々なディテールが加えられ、1890年にはロットナンバーとして「501®」が初めて商品に付けられました。
ABOUT - 会社情報 - 商品と店舗の概要 | Levi Strauss Japan リーバイ ストラウス ジャパン
ディティールやシルエット、消費のされ方や大きな意味でのデザインは変わっているものの、基本的な5ポケットのジーンズは1890年のリーバイス501がモデルである。
その礎である「リベットがついたデニムパンツ」に名前がついた日は、今現在に繋がっているけっこう歴史的な日なんじゃないか。
MadWood…スケボー廃材リメイクアイテム
今回特に気になったのが神戸を拠点に、スケートボードの廃材を利用し、家具や雑貨にリメイクしたアイテムを取り扱っているMadWood。
スケボー自体が頑丈で実用性があるのに加え、使い古された物をリメイクしているエコなところ、バックにあるカルチャーが感じられるところ、そしてヒップなデザイン性。
型は同じだけど生地の表情が違うとか、みんな好きじゃん?
廃材を利用しているために個体によってデザインがガラッと違うみたいなブランドはたまに見る。
こうした視点の抜け穴を突いているようなアイテムってやっぱ魅力的なんだよね。
「切り取り方」の妙というところで、スナップフォトとか、ヒップホップのサンプリングに近いものを感じる。
特にMadWoodの場合は利用する廃材ががスケボーということもあってグラフィティやロゴデザインを想起させるし、ステッカーの破片であったり、コスられて削れていたりするのにもストーリーを読み取ってしまうのだ。
それが、色落ちやダメージを是とするジーンズのカルチャーととにかく親和性がいい。
リーバイスストア大阪の屋上
リーバイスストア大阪は関西初のフラッグシップストアとして2017年にオープンしている。取り扱っている商品はカスタム色の強いものが1F、LVCのような高品質路線が2Fといった感じだった。ディスプレイもそこまで多くなく、落ち着いて商品を吟味できる。
これはやっぱりモール出店、アウトレット出店のようにセールでボンボン売りさばくというよりは、”強い”商品を絞ってセレクトしているんだと思う。
セールとか安売りみたいなものはどうやってもウェブが先行してしまうからなのか、ストリートのカルチャーに根を張る動きが見られる。
今回の501Dayだってそうだし、ここ1年くらいのリーバイスのプロモーションも、501を起点としてミュージシャン、スケート、コミューターと、ファッション的な衣服というよりは用途としてのジーンズに重きを置いているように感じるのだ。
このリーバイスストア大阪店の屋上のオアシス感はなかなかだった。心斎橋自体そこまで高いビルがないせいか開放感に溢れ、とても雰囲気が良かったのだ。
俺としては、今後ももっとこの心斎橋のリーバイスの屋上で、ジャンルや形態を問わずイベントがあったらな、と思った。