くだらねえ前置きは良いからどういうことかまず教えろというせっかちさんのために
Q.海外通販って届くまで時間かかるんじゃないの?
A.発送されればだいたい1週間で着く。1ヶ月くらいかかる場合もある。そんくらいガマンしろ。
Q.海外からの送料って高そうじゃない?
A.物によるけど4,000円くらい。高いね。だからまとめ買いしろ。
Q.公式サイトから日本のサイトに誘導された/日本に配送できませんって言われた。
A.店によって日本への配送対応が違うから店変えて再チャレンジしろ。
Q.商品は届かなくてお金だけ引き落とされてるなんてことない?
A.そういうことはきっとある。あんまり知らない高額商品には手を出すな。
本編
概要
このスニーカーは日本に在庫がなかったので海外のショップで買った。
送料込みでぴったり100ドルだ。
日本円では¥11,862。
公式ショップでは¥12,800なのでトータルでは定価とそんなに変わらない。
NB Numeric: シューズ|shop new balance|ニューバランス公式ショップ
でも送料がなかったら定価から30%オフのセールで65ドルってハンパねえ安さなのだ。
逆に日本ではなんでそんなに高いの?と思ってしまう。為替の影響なのか、代理店の影響なのか...
ニューバランスヌメリックは日本でのニーズがさほど無いこともあり、公式サイトの在庫数は少なくほとんど品切れ、国内の通販サイトも押し並べてサイズなし。在庫があるところは並行輸入でめちゃくちゃボッてくる。それに素直に従うのはシャクだったのだ。
→7月18日現在、新作・新色がドカッと入荷したようだ...
評価マックスのサイトでもこの通り...定価¥12,800だぜ?
日本のショップや代理店だっていい製品を広めようとしているのはすごく分かる。儲けが少なくギリギリでやっているのかもしれない。だったら在庫と適正価格くらいはある程度の水準守ってくれって話だ。ビビって最低限しか入荷しないというならこちらにも考えがあるということだ。
元値が高い商品なんか型落ち半額みたいなこと海外サイトはすぐするんだから為替関係なく海外で買ったほうがどう考えても安い。しかし俺は普段なら定価で、信頼できるショップで買う。ジャンルが衰退していくのはつまんないからな。
でもこのヌメリックに関してはあらゆるショップが信頼できなくなったから海外に手を出した...とそんな経緯なのだ。
時間
アメリカ−日本間の配送にはだいたい1週間くらいかかる。しかしこれは発送されてからの話だ。過去には「在庫整理してたのよwメンゴwww」とか言われて遅れたこともあった。それでも注文が確定してから1ヶ月くらいで届いた。それくらい待てって話だ。
ちょっと変わったものだとスキーブーツを買った時は、重量があるせいか各税関で入念に調査されたらしく、発送から到着まで2週間かかった。しかも重量税とかで、送料とは別に¥3,000くらいとられた。それでも日本の定価よりはずっと安く買えてるのだ。
日本に郵送できません/日本版サイトに誘導される
日本に拠点があるブランドの場合、「あなたの国の代理店で買ってね」ということで本国以外には発送してもらえない事が多い。ちなみにここで日本を選択しないで英語版のサイトにそのまま進むと、ガッツリ値引きされているセール情報を見ることができる。見るだけで買えない...つまり日本に発送してもらえないんだけどね。
じゃあどうするかというと、海外のセレクトショップの通販ページから買えばいいのである。
俺が買ったのはここ。
実店舗があるショップはきちんと住所が書いているし、ストリートビューで確認することもできる。まめな経営をしているところならインスタやFBで新着情報が更新されたりしている。
そういうサイトは信頼できる。(まるきりコピーされた偽物じゃなければ)
日本への郵送だってFAQがあったり、わかんなければ直接メールで聞いたりすればいいだろう。グーグル翻訳レベルでOKだ。向こうだって物を売りたいわけなんだから。
で、対応に難があったり、そこでもダメと言われたらまたショップを変える。それを繰り返して日本発送に対応しているサイトを見つけ出すといった感じだ。
偽サイト/偽物
知り合いのショップ事業主も偽サイトの被害に遭ったことがあると言う。通販ページをまるきりコピーされ、カード情報だけ抜き取るような手口だったらしい。
そのような、料金は払ったのに商品が来ない、高い金払ってパチモン掴まされたという事態にならないように、きちんとこちらで対策を打っておこう。
商品に知識があれば、発売された時期や商品の人気なんかで適正価格がわかるだろう。
今回俺が買ったヌメリックで言えば、「新作発売の前で在庫が少なくなっている」「品番によって70ドル〜100ドルくらいの価格帯」「スケートシューズ」であることが分かっていた。
ということは、そのへんから大きく逸脱しないスケートボード専門店を探せばいいわけだ。30%引きという価格もそれほど異常ではない。
しかし我々はときおり「レイバンを強く推奨サングラスが2,499円!!本日のみ」のような文字列を目にしたりする。
こうした情報に対して「なんで9割引きなんだよ」「日本語が変だろ」「サイトデザインとかフォントがメチャクチャだな」という感じで怪しいことがわかる。
海外サイトでも同様である。
「なんで割引されてるのにサイズが全部揃ってるんだよ」「会社の住所ないじゃん」「この画像、オフィシャルからパクって雑に合成してるじゃん」と、怪しいことを察知できるのだ。
もっと言えば、パチモンが作られるようなブランド物なんかは国内外問わず通販で買うべきではない。
ルイヴィトンはルイヴィトンで買うから意味がある。オークリーはショップのガラスケースに入っているから意味がある。オールドリーバイスはただならぬオーラを纏っている古着屋のオッサンから買うから意味があるのだ。
ブランドロゴを見せつけるために中古や割引で買うのは貧乏人根性が過ぎると思うぞ。金持ち=うらやましいの図式から脱却できていないからセミナーとかネズミ講にひっかかるんだからな。身の丈に合った生活をしろよ。
自称健全な消費者はこう考える
メルカリやヤフオクでやたら転売が盛んで、それで結構な利益が出たりするらしい。新商品を買い占めたり、限定品を高値で売りつけたりと、それはもうやりたい放題らしいのだ。
メルカリのスクショ
話題に上がるのはごく一部の売る方にも買う方にも知識と品性がない残念な取引なのだろうということは分かるけど、じゃあそれを野放しにしておいていいのかな、とは思う。
そもそもショップだってメーカーから安く仕入れた商品を高く売りさばいて利益を掠め取っているという点で転売屋とも言える。じゃあ健全なショップと悪質な転売屋の間にはどのような差があるのか。
それはやっぱり「信頼」だろう。
この店で売ってるなら大丈夫、この人から買ったものなら大丈夫という信頼を持てれば、多分それは健全な消費だ。ヤフオクやメルカリには掘り出し物はあるだろうけど顔も名前も知らない面識もない人間の「撮影用に開封しただけです!新品同様です!」は果たしてどこまで信頼できるのか、というのは常々思ってしまうのだ。
自分の「信頼」を正しい方向に使えると、海外通販とかが簡単にできて結構楽しいぞ。これを読んでいるあなたも、「信頼」を正しいベクトルに向けてほしいと俺は思うのだ。
[最終更新:2017/8月8日]