COOTIE PRODUCTION 5 POCKET DENIM (13oz)
・ウエスト30inch (76cm)
・ボタンフライ/ドーナツボタン
・バックポケット裏リベット、股下リベット
・セルビッジ
・裾:チェーンステッチ処理
生地の織りは緩く、風合いは柔らか。毎日穿くのにはこれぐらいが最適なのかな。
写真とディティール
ウィスカーにはうっすらアタリがついているが、ハニカムや膝部にアタリの定着は見られない。
バックポケットやインシーム・チェーンステッチのヨレ・ネジレもワンウォッシュ並。
ベルトループは7個。
赤耳チェーンステッチ
裾の内側に写真のような色落ちが見られる。太めのジーンズで自転車に乗っていると、ペダルと擦れてこのようになると推測される。
ボタンフライと裏リベット。
ボタンアップ。ヴィンテージライクな良い質感。
リベットの先端は潰されている。収納や洗濯のときに他の衣類を引っ掛けにくいナイスアイデアでは。
紙パッチ。
シルエット
いわゆるジーンズ的な、穿きやすく動きやすいシルエットで、今だと少し太めになるのか。
多少テーパードしているものの、特に際立ったポイントもない。
流行のシルエットはどんどん流動する。スキニーやワイドと一言に言っても、丈の長さやワタリなんかが細かく調節されてすぐ時代遅れになってしまう。
このジーンズは長く使えるデニムならではの普遍的なシルエットだ。
アメリカンカジュアルとストリート
ストレートシルエットのレギュラージーンズ。リベットの先端を潰したり、生地の厚さや絶妙な太さからは「レプリカジーンズのディティールを普段からストレスなく味わう」という方向性がうかがえる。
ブランドの方針自体が、ハイクオリティアメカジのディティールをストリートに落とし込んだといった感じだ。
ファストファッションのおかげで無頓着で金をかけなくてもそれなりの格好ができるようになり、SNSのおかげで写真映りが重視され生地感やディティールがないがしろになり、ファッションが制服化されたおかげで他人と違うことが減点の評価軸を持ってしまった現在だけど、ジーンズを穿いていると楽しいという概念と感情は変わらずそこにある。
でも普通に考えてGUとかで何千円で売ってるモノが2万とか3万とか言われたら躊躇してしまうだろう。その良さが分からなかったら結構な無駄遣いだ。
そういったジーンズへの不信感やとっつきにくさを埋めて、良さを広く伝えて定価もそこまでしないようなゲートウェイジーンズではないか。
ゲートウェイジーンズ
これは古着で買ったものだが、リサイクルショップやメルカリ・オークションサイトにもいいジーンズはかなり眠っている。
こうした数回着用されただけのデニムはかなり掘り出し物だと俺は思う。
・デニム自体が丈夫で耐久性があり、長く使える。
・自分の色落ちが楽しめる。
・新品ではないので気兼ねなく使い倒せる。
・安い。
など。
検索するとクーティのものも多数ある。
こういった数回使用されて手放されたデニムは普通に色落ちを楽しめる。
セルビッジ、赤耳、チェーンステッチ、リベットの位置、生産国、のようなディティールに注目すると、掘り出し物は多い。