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ジーンズと田舎の相関性


ジーンズが元々は肉体労働用の作業着であることを考えると、ジーンズはコンクリートやビルよりも、土が剥き出しの地面や錆びている掘っ立て小屋と親和性が高い。

逆に、うっかりすると畑や田んぼが画角に入るような田舎の風景には、スラックスやスーツスタイルよりもジーンズが似合う。

このようにジーンズと田舎は相関性が強く、幸か不幸かピッタリマッチする。

ワーク色が強いカバーオールやブーツなんかも、親和性が高く、要はヴィンテージ色の強いアメカジが最もよく映るのは田舎なのだ。

 

自然と衣服

そもそも自然から身を守る意味合いが強かった衣服はその丈夫さや防寒性・防水性こそが主な機能だった。後に社会的立場を表したり人に印象を与えるような副次的な要素は追加されるものの、物理的な機能が蔑ろにされるまでには至っていない。

そういう意味でも、何かとネイティブな外的要因が多く、汚れがつきやすいような環境においては、デニムのような丈夫な生地は活躍する。フロンティアスピリットを象徴するかのような青色は、未開拓な土地においてこそその意味を為す。

人が多く、システマチックな都市には手を入れる場所が無いからだ。

 

移動と衣服

現代では当たり前すぎて忘れがちだが、長距離を移動するというのは非常に重要で、先人の大いなる犠牲の上に成り立っている行為だ。電車・車・自転車もそうだ。この世の物理法則をうまく利用しているおかげで我々は移動できる。

この移動手段、都市ではあらゆる選択が可能だが田舎においてはほとんど車に集約される。

それも、あくまで生活に根ざした、価格・燃費・デザインにおいてバランスの取れた選択をする人が大多数だ。

趣味性の高いスポーツカー、クラシックカー、セダンなどよりも、SUVやミニバン、コンパクトカーが好まれる。

ここにアメリカとの共通点がある。

アメリカの車社会で洗練された格好というのが、場所は違えどライフスタイルとして合致するのだ。

アメカジと車の文脈がここにある。

 

かっこつけすぎないこと

何かしらのコンセプトで頭から爪先まで統一すると、それはもはやコスプレの領域に至る。このコスプレが一番威力を発揮するのは特定のシチュエーションに限る。つまり、ハンティングやゴルフや登山やスキーみたいな、ファッション性と機能性が組み合わさっている場合に、一番良く映るということだ。反対に、ゴルフウェアで登山に出かけたり、スキーウェアで狩りに出かけたりするのは難しいし強烈な違和感が伴う。

そう考えるとアメカジと日本の田舎は、ライフスタイルもコンセプトもかなり近しいところにある。

だから、アメリカンライフスタイルをなぞることは日本の田舎においてはコスプレにならずに溶け込むことが出来るのだ。

ジーンズが田舎と相関性があるのは、このためではないか、と考える。

 

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