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iTunes のことをアイチューンと読んでいる人々

Appleが出している音楽管理ソフト、iTunes

一般的には”アイチューンズ”と読む。

これを”アイチューン”と複数形のSを無視して読んだり、”I tunes”と大文字にする位置をずらして書いたりする人がかならず一定数いる。

 

彼らは一度や二度の指摘では絶対に間違いを正そうとしない。

「アイチューン」と読むことを絶対に諦めない。

しかもこちらが繰り返し訂正しようものなら「別にどう読もうが分かれば関係ないくない?」みたいなことを言い出す。

彼らの中ではiTunesはただ音楽を管理するソフトにすぎず、読み方なんかはどうでもいいのだろう。

 

 

話は変わるが、社会人語とでもいうような、働いている人しか使わない言葉がある。

「お世話になっております」というようなオールドスクールなものから、「フィックス」のようなイマドキ感を演出するものまである。

単に意識高い系とされるような横文字のピンとこない言葉だけでなく、業界用語とかメールの定型文とか、果ては始業の掛け声まで、社会人語は多岐にわたる。

これらの社会人語は、意味が通じれば問題ないといえば問題ない。

「お世話になっております」と「おつかれッス」に、大きな差異はない。

しかし、社会人語を使いこなせなかったり、意味を読み込めなかったりすると、とたんに非常識な無能扱いをされる。

「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか」と一字一句漏らさずに言えなければ店員失格である。

だからアップルストアのタメ口接客は、真面目でおりこうな常識人からは敬遠される。

 

 

一方でラーメン二郎のようにルールが細かく、明文化されていない接客スタイルの店では、常連から初めての客まで「ヤサイマシマシ」などと嬉しそうに注文をする。

きちんとネットで店のルールを予習し、決まりに従って一字一句漏らさずに自分の注文を伝える。

店側が高圧的な態度を取ると、客は萎縮を始め、頼んでもいないのにルールを守ってしまうようだ。

しかもその空気を客も良しとしている。

 

細かいところまで制約が多く、ルールを守れないものは排除されるコンテンツが、人気になるのだ。

アップルの醸し出す自由で開けた雰囲気やおしゃれな空気感は、規制とルールでがんじがらめになりたい常識人にとって、不愉快でしか無い。

 

だから、アップルはiTunesのことを「アイチューン」と読んでいる人を許すべきではない。

むしろ、iPhoneの容量も(大)(小)みたいに曖昧にし、「当社の(小)は普通の性能の倍です」みたいに警告をしたほうがいいと思うのだ。