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スキー・スノボとテレビ

若者のスキー・スノボ離れなどと言われているけど、行く人は行くし、努力してるところは外国人なんか集客してウハウハらしいし、兵庫では新しいスキー場が何十年かぶりにできたようだし、平昌オリンピックも始まるし、今は割とスキー・スノーボード業界にとってそう暗い状況ではないとは思う。

しかしながら1980〜1990年台くらいの日本のフィクション描写が『イケてる、楽しい、オシャレ』を前面に押し出しているのに対して、現代では、誰にとっても『一部の人が行くもの』だとされているっぽい。

つまり、リア充もパリピもヤンキーもオタクも、『スキーなんかわざわざ寒い所によく行くよな』と等しく思っているように感じる。

 

 とは言うものの、長年やっているからこそスキー・スノボなんかやる気がしれないという気持ちもよくわかる。費用とリスクが高い割に、リターンが全然ない。特に初心者はそうだ。スキーそのものはもちろん、副次的な、例えば友達ができたり恋人ができたり温泉旅行的な部分だったりゲレンデ脇の居酒屋通りで盛り上がったりできるのは昼間スキーを終えてなお余裕があるか、よっぽどタフかだ。

練習をするためにわざわざ雪山に出向かなければいけないあたり、効率や手軽さは一切ない。

おまけに有名なところほどゲレンデ周辺は完全にインバウンドに向いており、単価の高い商売で利益を出そうとしているおかげで、大学生や一般的な収入の社会人にとってはおいそれとサービスに手を出しにくい状況にもなっている。

とはいえ世界的に見ればスキー関連のサービスは基本的にブルジョワジー向けというのが常識で、国内のリフト一日券が高くて5000円とかのところ、アメリカやヨーロッパの一日券は100ドル前後が当たり前なのだ。まあこれはスキー場の面積とかスケールとかアクセスの困難さとかが段違いというところもあるんだけど。

さらに、リスクとして怪我・寒さに加えて行き帰りの事故(雪道で事故ってる車、もう結構見た。ご安全に)なんかがある。そういう破滅的なところが楽しいんだけどね。

 

結局スキーというレジャーはバブルとスキーブーム(割りと一緒くたに語られるけど時期は少しずれている、バブルの後にスキーブームが来る)の流れで日本に浸透したものの、定着すること無く、しかしスノーボードに助けられながら、今に至る。スノーボードのおかげで、暇を持て余したブルジョワの遊びというよりは好事家の遊びになったと俺は見ている。

日本の小さい山、小さいゲレンデでもトリックを決めたりできるスノーボードなら満足に遊べるというのは大きい。スキーは滑走距離がないとあんまり面白くないから、そもそも日本に向いていないという見方もできる。

どちらにせよ都心で疲れた体を大自然で伸ばしたり、雪が降ったら農業ができなくて暇だからスキーでもやる、というような選択肢を持っている人はあまりいない。本当に取り憑かれたような人と、温泉+アルファ系の合宿旅行だけがゲレンデに集まっているような気がするのだ。

 

だからかどうかはわからないけど、スキーで遭難とかみたいなニュースに反応している人を見るとあまりに過剰だと思ってしまう。経験者と未経験者で反応の仕方が全く違うのだ。

もちろん登山出身のうるさがたも騒ぐわけだけど、そういうのとは一線を画した自己責任論とかをテレビ局が先頭になって触れ回るものだから手のつけようがない。

”コース外”についての報道の曖昧さはもちろんなんだけど、それでゲレンデやその周辺に影響があるのに「コース外なので危険です」の一点張りは流石にうんざりだ。トランプ大統領は真実はなくて意見だけがあると言ったけど全く同じことが言える。結局そういうやつらはコタツに入って救助のニュースに「税金使って救助をするな」と文句が言いたいだけなのだ。

そういう層に標準を合わせて報道されると、途端に事故の発端や原因がわからなくなっていく。

 

 

今年は草津白根山の火山の件が強烈で現実離れしすぎていて、流石に妙なニュースはなかった。けど、禁止エリアへの度重なる侵入とか、ずさんなのに無茶な計画のバックカントリーみたいな本当にクリティカルな問題じゃなくて、初心者が帰れなくなったとか、普通に雪崩れたとか、大したことでもないのに他に取り上げるニュースもないから大騒ぎするんだろうなあと思うと今から頭が痛い。どうせ今年も1件か2件くらい事故が起きるだから先に行っておく。

 

適当なニュースも踊らされてるやつもバーカ!!