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2017年にみた映画を振り返る


年末感も漂ってきたので今年、2017年に公開された映画の総括をする。

総括とか言ってみても、見てない映画のほうが多いのはしょうがない話。

 

ちなみに、多少ネタバレを含みます。

 

そもそもランキングみたいに映画を比べるのは良くない、映画はみんな素晴らしいとウィークエンドシャッフルでも宇多丸さんも言っていたように、比較してあっちのほうがいい、こっちのほうが良かった、1つ絞ろう、というのは根本的に間違っている。

それを制作費をかけて放送する番組ならまだしも、勝手に個人がやっているブログで公表するなんてお前は何様だ、恥を知れ、一生外に出るな、などの意見がバシバシ来ると思ってたけど、ブログって想像以上に批判されないね。

もっとアツく「お前は間違っている!」とか言われると思ってたけどそういうのが全然ないからむしろ拍子抜けしてる。

だから勝手にやらせてもらう。

 

マイベスト5

5.ATOMIC BLONDE

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シャーリーズ・セロン→マッドマックス出てた、というだけで内容も知らずに見たんだけど、構成が妙なバランスで成り立ってて、アクション、サスペンス、クライム、異世界と、いっぺんに味わえてビックリ。

改めて名シーンを見直しても、細部まで色々凝ってたし(共産圏の建物の感じとか、小道具とか、車とか。いや、共産圏とか知らないんだけどさ)もう一回見直したい。 

4.SING

www.sfg.blue最近の、特にアニメ映画って、エゲツない描写とか嫌な奴とかを排除して視聴ストレスを限りなく軽減させてるように思うんだけど、シングは自己中心的で他人に迷惑をかけるのを全く気にしていないキャラクターが大勢いたし、無茶な展開を平気で振り回すのがむしろ痛快だった。

その圧力の分ステージが盛り上がるわけだし、お利口な映画よりよっぽど面白いね。

音楽がテーマの映画って主人公はメチャクチャなろくでなしだったりするし、そういう意味ではむしろ正統派。

テーマ・曲の内容・ストーリー、全部が同じベクトルの推進力で進むので気持ちがいい。

確か動物モノってところでズートピアと比較しちゃったりしたのかな。こっちは多様性とかポリコレとか一切気にしない話なのにね。

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3.ナイスガイズ 

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これこれ、これでいいんだよ。

こんな映画をずっと待ってたし、ずっと味わっていたいのよ。

腰が据わってどっしり構えてるから、安心感も半端ない。

安心してハラハラできる。

観終わった後にキツイ酒のんだ後みたいな「くぅ〜!」が出るんだよね。

なんとなく正義を貫くって、もうアメコミ・ヒーローものですらお目にかかれなくなっちゃったけど、このナイスガイズはチビちゃんも入れてまあ気持ちのいいチームなわけだよ。

 

2.MADMAX ブラックアンドクローム

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白黒で迫力が上がったとかそういうわけじゃなく、マッドマックスのパワーが単純に強すぎるだけな気もする。

 

1.BABY DRIVER

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音楽と映像が重なる演出とか、カーチェイスとか、本当に怖くて敵か味方かもわからない悪役とか、見たいものが全部詰まってた。

予告がすごすぎてハードルがグンと上がってたけど軽々乗り越えてきたし。

エドガー・ライトが今までやってたジャンル映画パロディとか、クライマックスからエンディングの流れとかが、今回クールな映像とケレン味溢れる演出にしっかり突き刺さっていて、最高だった。

 

見たかった・見てなくて後悔している・そのうち見る

1.ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2

マグニフィセントセブンとか、ジュラシックワールドとか、クリス・プラットのキャラ立ち、ずるくない? 

2.ローガン・ラッキー

予告からして最高だし、ああいうクライムムービーに外れなんてないから。

3.アウトレイジ最終章

ビヨンドもまだ見れてないんだよね。

 

ベスト予告

1.ベイビードライバー

結構短めの予告だったけど一発でやられた。

映画のキモが全部詰まっていて、かつ語りすぎない、最高の予告。

なんか予告編では本編の音楽って使えないんだか使わないんだからしいんだけど、その制約の中で映画の雰囲気をしっかり醸し出しているのがすごい。

2.カーズ・クロスロード

カーズシリーズって全部未視聴なんだけど、10秒くらいの短い予告で、主人公(車?)がスローでクラッシュしていく画一本で勝負してて、クソかっこよかった。

3.ドクター・ストレンジ

まあよくあるアメコミヒーロー予告なんだけど、あの時空が歪んでいく映像はぎょっとしちゃったよね。結局みてないんだけどね。

  

ベストソング...Audition(LALALAND)

今年は曲が印象に残る映画が多かった用に思う。

シング、ララランド、ベイビードライバーなんかはそもそも音楽が重要な役割持ってるし 。

レゴバットマンのテーマもバカ丸出しでかっこよかったしなあ。 

ちなみにベストソングの次点は"I RUN"。

これはLALALANDじゃなくてアトミックブロンドの方ね。

その次点は”Under Pressure”。

これもSINGじゃなくてアトミックブロンドの方ね。

 

ベストヒーロー...日向紀久,達磨一家(HiGH AND LOW シリーズ)

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この登場に尽きる。

ハイアンドローについて死ぬほどある細かいツッコミを一旦置いておけるのはお祭りだからってのはあるんだけど、まさにそれを象徴・体現しているのが達磨一家だし、SWORDは達磨と鬼邪高校に任せればもっとメチャクチャになっていいと思う。

ザム3、全体は微妙だったけど要所要所は良かったのよ。

HiGH & LOWザ・ムービー、ドラマはHuluで見れるぞ。

 

ベストヴィラン...バルチャー(スパイダーマン・ホームカミング) 

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顔が怖いし、スーツも禍々しいし、素行も激悪、だけど犯罪の動機だけは立派。ワルかっこいい。

演じてたマイケル・キートンはその昔はバットマンやってて、バードマンでアメコミヒーローになってくだらない映画で金を稼ぐのにうんざりした人をやって、それでまたアメコミで、今度は敵役だし、フォルムもバードっぽいし。

配役遊ばれすぎでしょ。

 

ベスト衣装...マグニフィセントセブン

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西部開拓のファッション、ハットとか、ベストとか、バンダナとか、革製品とか、必要のためのクールな器具がたくさん出てきて、メイクも小道具も最高。

1900年台のゴールドラッシュ以前の話なので、ジーンズが出てくるまではこんな格好だったのかーみたいな含蓄が溢れてた。

あ、多分シルエットとかは現代に合わせてると思うけど。

ベスト衣装次点はブレードランナー2049でライアン・ゴズリングが着ていたあのコート。

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2017ワーストシーン

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銀魂のクライマックス、鍛冶屋のオッサンが脳内で延々話しているシーン

 

銀魂は全編通してアレだったな...。

なんか漫画の実写化については、原作を忠実に再現しないからダメみたいな言説が当たり前のようにまかり通っているけど、原作通り忠実に映像化すればおもしろくなるわけでも...なかったよ...。

そういう意味では他のもっとヤバそうな実写映画とか日本映画なんかそもそも観てないから、これ以上の素質がその辺にゴロゴロあるわけで、銀魂を最低にあげるのは間違っているかもしれない。

 

でもあんなコスプレイヤーフェスみたいな衣装、カスCGのあくびが出るアクション、幼稚園のお遊戯会のほうが幾分マシなクソテンポでもファンは喜んでたっぽいから、いよいよ漫画実写化のダメ映画乱造が加速するだろう。

今に始まったことじゃないけどね。 

 

まとめ

これが映画ですよ!みなさん!と言いたくなるようなものが多かった。

それはベイビードライバー、ナイスガイズ、ララランド、シング、マグニフィセントセブン...みたいな、かつての映画の思い出をしっかり汲み上げて、しっかり現代風にブラッシュアップされてる、って感じかな。

しかし、そういうのが好きな人はわざわざ映画館まで足を運ぶ時間もないからネット配信のドラマを観る。

さらに、CGアクション大作とかユニバースとかの方がよっぽど金も集まるし、観る人口も多いだろう。

だから、銃撃戦とかセックスとか流血とか爆発とかミュージカル仕立てのショーが、コンピューターの小さい画面で一人で観るものになってしまっている。

映画館のスクリーンで、音響で、あの椅子で、あの環境で観たいのに。

そういう風潮の中、ザ・映画みたいなものをやってくれる心意気には頭が下がる。

 

と、いうことで来年も映画にとって良い年であることを期待...しようと思ってるんだけど、ハリウッドはワインスタインのセクハラ・レイプ問題で大変なことになってるっぽいし。

日本映画は相変わらずだし。

ユニバースは広げる気しかなさそうだし。

ちょっと不安...かな。