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最近のデニム事情について

デニムの人気は相変わらずだ。街に出れば当然のように見かける。洒落てるファッショニスタも服ならなんでも良いというような風体の人も、形式を問わずデニムのアイテムを身に着けている。

 

手に取りやすく、気軽に着やすいという点で、デニム製品は幅広い層から今後も選ばれていくだろう。妙な形や変なデザインにしない限り、デニムは流行り廃りの余波を受けにくいのだ。

 

そうした小さなデニムの動きの中で、特に気になる最近のデニム事情のトピックスについて考えていきたい。

 

みんなジーンズに飽きてしまう

以下の引用は以前書いた記事からだ。

俺は一度セルフフェイドやセルフダメージ、脇割りを膝までほどいてテーパード加工...など散々遊んだことがある。もちろん安いジーンズで。

では愛情込めて遊んだそのジーンズがどうなったかというと、今はバラバラに切られて家具の下敷きになっている。素人がセンスの問われることをするためには何回も失敗する必要があるのだ。

そうした素人とは違い、職人が施す色落ちには価値がある。色落ち加工、ダメージ加工は高くて当然だ。

www.sfg.blue

 

正直、メチャクチャに破けたジーンズがだんだんセクシーになり始めたあたりでジーンズは飽和し始めたと俺は思っている。しかし、裾を切りっぱなしにしてみたり、薬品で過剰に色落ちさせたりすることで、消費者を飽きさせないのがデニム生地の利点だ。マイナーチェンジを繰り返しながらオシャレを楽しませてくれる。

 

ただ、これを自分でやっちゃう人がいるのを俺は危惧している。

 

あなたが有名なファッションデザイナーなら問題ない。デニムの加工業に就いていて、膨大な量のジーンズに全く同じダメージを再現できる場合も別だ。服飾の学校を卒業していて、ミシンの扱いに長けていたりするなら早速パターンを引くと良い。

 

しかし、古ぼけたジーンズに飽きてしまった場合や「安モンだからまあいいや」と工夫をこらしてハサミを入れてみたりするのは絶対オススメしない。

なぜならお前はデザイナーや職人ではないからだ。

 

素人が切ったジーンズなんてひと目ですぐ分かる。切った後のほつれ具合や、周囲の色落ちなんかで不自然さが際立つ。切ってみて、「あーやらなきゃよかった」と後悔するならまだ良い。問題なのはそれで意気揚々と出かけてしまうことだ

 

高校生なんかがそういう恰好...流行りのクラッシュデニムにしてみました、みたいな不自然なジーンズで妙に自信満々に歩いていたりするのを見る。ある意味で微笑ましいから別にいいんだけどさ。

 

俺の予想

春頃に流行ったデニムジャケットを破く人が現れる。腕をカットして五分袖にしたり、ベストにしたり。襟をカットしてノーカラーにしてみたり。悪いことは言わない。スギちゃんみたいになるからやめておけ。そのままで充分イケてるから普通に着よう。

 

高機能ジーンズ

リーバイスの動きが活発だ。iPhoneと連動するデニム生地や、各種ライフスタイルに寄り添ったコレクション、シルバータブを含めた復刻など、話題に事欠かない。

 

スケートボード:STRONG MADE STRONGER | Levi's®

コミューター(自転車特化):COMMUTER | リーバイス® オンラインストア

スマートウェア:米グーグル、「スマートジーンズ」開発 リーバイスと :日本経済新聞

www.youtube.com

 

そもそもジーンズ自体が炭鉱における労働に特化した、耐久性の高いパンツとして生まれたことを考えると、デニムがこういう機能特化素材となることは自然な流れだ。デニムにストレッチを効かせて堅牢度と自由度を両立させているのはスケーターやサイクリストにとって望ましいことだろう。

 

一方で過去のアーカイブの復刻や501のカスタムラインなど、もうほんとに手広くやってるなという感じだ。現存する企業として、過去のジーンズが十万円とかそれ以上の値がついている中で、あらゆるニーズに答えてくれるリーバイスの活躍を今後も見届けたい。

 

ジーンズを作っちゃう人たち

作るって言っても一着じゃない。ある程度量産して販売までする、それを個人で

 

denimba

定期的にジーンズの展示を行うなどしている上に、色落ちしたジーンズの写真を募集して紹介している。メインブランドのdenim bridgeは現在3ライン+アンティークの特別ラインがあり、セミオーダーができたり購入者のフィードバックが見れるなど個人ブランドならではの魅力がある。

www.denimba.com

 

AiiRO DENIM WORKS

毎日更新のジーンズ関連のブログもさることながら、サードウェーブジーンズ:Cherokeeの製造工程がリアルタイムで配信されている。ウォッチポケットにジッポ代わりに入れるミントケースまで作ってしまっており、個人ならではのフレキシブルなデザインには感嘆するばかりだ。

www.aiirodenim.com

 

こういった、作っちゃう人がいるというあたり、ジーンズはそういう魔力を秘めた衣類なんだと思う。

リーバイスを起点として、様々なデザイナー・メーカーがジーンズを無視できなかった一方で、オオサカ・ファイブのようなレプリカブランドが現れた流れからすれば、次は個人に向けたジーンズが出てくるのはごく自然だろう。

AiiRO管理人インディ氏の言葉で言う”サードウェーブジーンズ”...個人レベルでジーンズを作って販売するムーブメントは色落ち以上にその人の人(にん)が出るので、楽しみだ。

 

以上、注目したいデニム事情でした。

 

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