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A.P.C.デニムを海水で洗う...色落ちに影響はあるのか

 A.P.C.が推奨する「デニムの洗い方」の中に「海水で洗う」という項目がある。

 

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デニムの洗い方...A.P.C. STORE

 

なぜ海水なのか?そんなことをして色落ちに影響はないのか?ボロボロになるのを早めるだけじゃないのか?

...疑問は多い。

実際に海で洗っている人を見たこともないし、ネット上のレポートも数少ない。 

 

なので、A.P.C.プチスタンダードを実際に海水で洗ってみた

海での洗い方、海水洗いのメリット、乾燥後の色落ちなんかを紹介していく。

 

A.P.C.に限らず、ジーンズを海で洗う際には、ぜひ参考にして欲しい。

 

※動画もあわせてどうぞ

www.youtube.com 

 

www.sfg.blue

 □■プチスタンダード色落ち記録を見る■□

 

 

海水で洗う...ファーストウォッシュ(糊落とし)

ビフォー

今回洗ったプチスタンダードは、ここまで4ヶ月半、およそ1,350時間リジッドのまま穿いていたものだ。

ダメージ等はなく、色落ちも目立ったものはない。

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プチスタンダード4ヶ月経過記録 A.P.C. PETIT STANDARD 14.5oz (4months 0wash) - 無塩せきガソリン

 

 

1.ジーンズを履いたまま海に入る.

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まずはジーンズを海水で濡らす。

「履いたまま」海に入ると、実際に穿いている状態のシワやアタリがより際立つ。

 

2.乾いた砂でこする.

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砂でこするのは摩耗を与えてインディゴと糊を落とすためだろう。

ダメージや色落ちは望んでいないのであまりゴシゴシこすらなかった。

 

3.何度か繰り返す.

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今回は2回繰り返した。

多くすればするほどしっかり糊が落ち、色落ちもするだろう。

 

4.水ですすぎ

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最初のすすぎを雑にザブザブやったら、これが糊だか塩だかわからないけどジーンズに触るとヌメヌメベトベトになってしまった。

なので、二回目は多めに水を入れてしっかり丁寧にすすいだ。

 

5.太陽にあてて乾かす.

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海水浴場の駐車場で3時間ほど干したが、完全には乾ききらなかった。

一旦自宅に帰り、物干しで普通に一晩干した。

 

行程は以上だ。

 

ファーストウォッシュ後、色落ち・縮みの様子

乾燥後の写真

リジッドの黒に近い濃紺と比べて、青さが目立つようになった。

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・洗剤を使っていない

・塩水で洗った

・砂で擦った

ということが色落ちにどれくらい影響しているかというところだが、正直あんまり関係なさそうという感想だ。

 

海に入ったからといって、大きな変化は見られない。

多分普通に洗濯しても同じような結果になっただろう。

 

 

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リベットやボタンの金属類にも、影響は特になし。

 

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ハニカムも上々。

アタリの色落ちはそこそこ際立った。

 

洗濯後の穿き心地

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少し伸びていたプチスタンダードは、洗濯によってほぼ購入時の状態に縮んだ。

 

洗うことによってリジッド特有の光沢感はなくなったが、繊維が縮んだパリっとした生地になった。

膝の抜けやウエストの緩みでクタクタになっていたシルエットも、ほぼ元通りだ。

 

 

海で洗う効能...色落ちへの影響

なぜわざわざ海で洗うのか?

もっともな質問だ。実際に洗ってみた感想を交えて考えていこう。

結論から言うと、海水で洗濯するメリットはほぼない。

しかしそれ以上に抗いがたい魅力がある。

 

塩はインディゴの定着を強める。

つまり、洗濯による望まない色落ちを避けて青色を維持する働きを持つ

 

海水のように塩分の濃い水にジーンズを通せばその効果が充分に期待できる。

塩水で洗うのは色落ちをコントロールしやすくするためだと言える。

www.sfg.blue 

温度

夏の海水の温度は条件にもよって当然変わってくるけどおよそ25〜30℃だ。

糊落としに適した水温は40℃程度のぬるま湯なので、海水が糊落としに適しているとは言えない

30℃を超えるような、沖縄とか南国のビーチとかはジーンズの洗濯に向いていそうだ。

洗濯のために飛行機に乗る覚悟があるならばの話だが。

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参考:気象庁 | 海面水温に関する診断表、データ 日別海面水温

 

※南国でトロピカル洗濯をしちゃう人ですが、いました。

rico0712.exblog.jp

「乾いた砂でこする」とあるが、これはアタリの凹凸による色落ちをより強調するためだと考えられる。

「砂をこすりつけることでストーンウォッシュのような色落ちをする」というようなサイトも見受けられるが、そのようなことは一切なかった。

仮にそのような加工っぽい色落ちにしたいと言うなら、気の遠くなるような時間をかけて砂を擦り付けなければならないだろう。

日光

インディゴは直射日光に反応し、退色する傾向がある。

ジーンズの洗濯において、直射日光は避けるのが通説だが、A.P.C.の洗濯指南はそれを逆手に取り、デニムの青色を際立たせる目的で太陽に晒して乾かせと言うのだろう。

ジーンズを直射日光に晒すのは色落ちのためだ。

結論から言うと衣服が紫外線により変色するメカニズムは、日光に当たって色あせた家具や、日光に当たって色あせた本の表紙と同様のメカニズムと考えられます。

具体的には、使われている色を表現する染料分子が紫外線という強いエネルギーの影響を受けて分解されてしまい、変色という作用が起きてしまうことがあります。

注意!汗と紫外線による変色について | 東京都クリーニング生活衛生同業組合 Webサイト

 

...かといって、夏に限ってデニムの色落ちがきれいになるということは一切ないので注意が必要だ。普通に着ている程度でデニムは退色なんかしない。

インスタ映え

かなり答えに近くなってきた、けどこれも違う。

青い海、白い砂、抜けるような空...というのは理想のロケーションだが、日本の海...特に海水浴場って基本汚い。

先ほどのトロピカル洗濯のように南国とかにいかない限り、全然インスタ映えなんかしないのだ。

インスタ映えを重視するならロケーション選びがキモとなるだろう

ハレの洗濯

これ。結局ハレの洗濯だというところに尽きる。

「海で洗った」という事実が重要なのだ

日々の洗濯なんか誰でもしてるし誰でもできる。

洗濯機に入れてボタンを押せば待ってるだけで出来上がりだ。

便利だけどそんなケの洗濯なんてつまらないのだ。

手洗いをしてみたりとか、洗剤を吟味したりとか、ここに手間をかけて普段と違うことをするから面白くなる。

「海」みたいな「洗濯」と全然関連がないところで洗濯するからおもしろいのだ。

 

デニムヘッドにとって洗濯はハレだ。

各々のスパンで訪れる、外せない日なのだ。

しかもファーストウォッシュ...つまり糊落としは一本に一回しか訪れないとても大事な機会だ。

その舞台にふさわしいのが海ということなのだ。

 

海で洗うべきか

海で洗ってわかったのは海で洗ってジーンズに良いことなんてあんまりないということだ。

ファーストウォッシュは普通にお湯で洗ったほうが糊がしっかり落ちるし、洗濯機で回したほうが皮脂や油汚れはきれいになる。

 

ただ、海で洗うと超楽しい。

デニムヘッドにとってのハレ...お祭りだからだ。

実益は全くないけど、海水洗いはオススメだ。

 

※ こっちは普通の洗い方について

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[最終更新:2017/10月26日] 

 

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 □■プチスタンダード色落ち記録を見る■□

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