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Levi's 501...ヴィンテージの魅力・年代判別など

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多くの人が無意識に消費しているであろうジーンズ。

その原点がリーバイスであり、501だ。

厳密には501の20年前に発売されている、「デニムワークパンツ」かそれに準ずる物が原点なような気もするがここでは無視する。

 

1890年に品番登録がされた501は徐々に形を変え、現在でも看板商品として店頭に並ぶ。その一方古着市場においては、1970年台以降に生産されたものを「オールドリーバイス」、1960年代以前に発売されたものを「ヴィンテージリーバイス」とおおまかに決められ(店なんかで呼び方や価値も異なる)、とても穿けないようなボロボロの汚い布切れが信じられないような価格で取引されている。

いいモノ、高いものを手にするためにはその良さを理解できるだけのお勉強が必要だ。

 

ジーンズに物心付いて以来、この501にはずっと注目していたし、そんな何十年も昔のジーンズなら一度見てみたいと思ってもいる。ただ、それまでに知識がないときっとチャンスを見逃してしまうだろう。年代別の見分け方とか、判別の仕方とかを知らずに、触る機会を得てから慌ててヴィンテージの知識を詰め込んだところで手遅れなのだ。手遅れになる前に失敗しておきたいのだ。この世で役に立つものなんて、自分が失敗したという記憶と後悔だけだ。

 

Levi's 501 XX(レギュラー)

先日入手したこの501はいわゆるレギュラー品。色落ちはけっこう進んでいる...というか最初から加工してあったのかもしれない。

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乾燥機を何度も通したような(ストーンウォッシュ加工品かもしれない)色落ちで、迫力だけはある。

 

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チェーンステッチでもないのに裾がうねっているのも興味深い。

 

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小文字e、ラベルへのスタンプなし。

 

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霜降りと形容されるような色落ち。

 

Levi's 501XX(セルビッジ)

一方こちらの501にはセルビッジがある。こちらはわかりやすくユーズド加工がされており、ディティールから見るに新品に近い。

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足の付根や腿から膝にかけての色落ちは、あんまり自然じゃない。

加工によるものと見られる。

 

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セルビッジのアタリが弱かったり、アタリの跡がなかったり。

パッカリングだけはバッチリ決まっているが、裾だけが全然色落ちしていない。

 

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ビッグE!1960年代までは赤いタブのLevi'sの文字が全て大文字だった。

 

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セルビッジ。しかし裾上げはシングルステッチ。

 

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コインポケット周りはちょっと風格がある。

 

2本をさらに比べてみる

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裏返してみる。セルビッジがある方はスレーキに左右別のスタンプがあり色もベージュ、下糸も茶色がかっている。

一方脇割り処理のレギュラー品は白い普通のスレーキに、普通の生地。

 

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セルビッジなしの方から見ていく。メイドインU.S.A.。アメリカ製だ。

 

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このタグの裏の数字が意味しているところが重要。

赤丸は工場番号、青丸は生産年月を表している。青丸内の「1091」は10月91年、つまり「1991年10月生産」を意味する。

25年くらい前か...。

こちらの501は古いだけで、セルビッジでもないし、特に目立つディティールも、年代特有の特徴もない。1991年10月生まれの人は、所有しておくと面白いとは思うけど。

 

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一方セルビッジの方。こちらもアメリカ製。

 

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「0294」→02月94年に生産...つまり、1994年2月に作られたものだ。

ちなみに「555」は90年台のリーバイス米国内工場の中でも特に評判の良かったバレンシア工場製。

 

また、他の特徴より、裏リベットなし、トップボタン裏刻印「555」、バックポケット処理チェーンステッチ、ビッグEタブ...などより、94年製の66モデル復刻版バレンシア工場製だと予想できる。

別に希少性とかそういうのはないけど、そこそこ良いそこそこ古いもの、かな。

 

年代判別の方法について

このタグを使った年代判別は、冒頭で言ったオールドリーバイス、つまり70年代以降のアメリカ製に使える。

そして、このへんの年代の価値は、正直たいしたことはない。

高くて何千円かくらいだし、普通に古着屋やリサイクルショップでも見ることができる。

何万円みたいな値段がつくのは、1960年台以前のヴィンテージ、それも未使用のものだ。そんなものは既に目利きにあらかた買い占められており、そんじょそこらで目にできるものではない。

アメリカ・日本のヴィンテージリーバイスは、1980年代に日本人がほぼ全てを買い占めてしまったからだ。

 

※そのへんの歴史はAMETORAにも詳しく記されている。

www.sfg.blue

 

ヴィンテージリーバイスを手にすることはできるだろうか?

 

ヴィンテージリーバイスがブームになった1980年台、日本の好景気とともに洋服の値段も天井知らずに上がっていったという。その時から比べれば今の好景気は金持ちが金を余計に持っているだけの、つまんない好景気だ。

しかし今後、1980年台を行きたヴィンテージコレクターが次々にジーンズを手放す時が来る。

それはコレクションの整理かもしれないし、資金に困ってかもしれないし、あるいは遺品として譲り受けた遺族が手放してしまうかもしれない。

そういう意味で、日本にジーンズが現存している以上、まだまだチャンスはある。

 

価値のあるジーンズに出会った時に瞬時の判断ができるよう、勉強しておいて損はないと思うのだ。

 

[最終更新:2017/10月26日]

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