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CANTON 500-110rg 13.75oz

キャントン 品番500-110 レギュラーフィット 13.75oz

1963年にジーンズを製造しはじめたCANTON。キャントンミルズ社からアメリカ製の生地を調達、リベット、ボタン、ファスナーなどもアメリカより輸入し、ユニオンスペシャルを使用し、裁断縫製は国内で行うという形でほとんどアメリカ産のような国産ジーンズ第一号となった。しかし1968年に製造中止。

40年後の2008年に当時の風合いやディティールを踏襲しつつ、再スタートを果たしたのが今のキャントンだ。

 

曲線を描くシルエットやステッチ、緩く織られて毛羽立つ生地など、優しくユルいヴィンテージライクな印象を受ける。モノホンのヴィンテージが実際どうなのかを俺はよく知らないけど...

CANTON®OVERALLS

 

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毛羽立ち、凹凸の出る生地。レギュラーフィットのシルエットでテーパーも緩め。

 

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革のラベル。

 

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ジップフライ仕様。ヴィンテージライクなWALDESジッパー。

 

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めちゃくちゃ好きな感じのリベット。打ち抜いた生地が飛び出ていたり、頭がそこそこ太くそこそこ角ばっていたりする。

 

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白耳セルビッジ。チェーンステッチじゃない裾上げをしちゃってる。糸の太さ、光沢、ステッチ幅も全然合っておらず業者か個人が適当に裾上げしたことが明らかだ。

 

 

如実に進化したジャパンメイド

この500-110もそうだが2008年からのキャントンは多くの国産ジーンズブランドのように岡山製の生地や国内産のパーツを使用している。創業当時はほぼすべての物資をアメリカ輸入に頼っていたのに、だ。

ということはキャントンのアイデンティティはアメリカ製というところにはなかったと言える。あくまでアメリカンメイドの再現が目的であり、当時は輸入に頼らざるを得なかったのだ。

 

例えば、500−110はWALDESジッパーを採用している。カドが立った大きめの金具が一つ一つカチカチと締まっていく感触を手に感じることができるヴィンテージライクなジッパーだ。

しかしWALDESジッパーを製造している朝日ファスナー社は日本の企業。しかもWALDESジッパー自体は1930-40年代にアメリカに実在していたジッパーブランドで、これを忠実に再現したものとある。

WALDES カンパニー

 

キャントン創業当時はアメリカンライクなジーンズを製造しようと思ったらどうしても輸入に頼らざるを得なかったのだろう。それが今では国内産の生地やパーツで賄えるようになった。キャントンの63年創業は早すぎたのだ。

40年を経て復活した伝説のジーンズ 「キャントンオーバーオールズ」 - 男のブランド館 - 朝日新聞デジタル&M

 

12oz→13.75oz

オンスに関しての記載がジーンズ自体になく、公式でも500−110の取扱は終了しているようで手がかりがない。現在キャントンがメインで製造している1963XXや古着・在庫の販売ページなどを参考にすると「リジッドの状態で12oz、洗って縮むと13.75ozになる」と推測される。なんじゃそりゃ。

CANTON®OVERALLS...1963XX商品紹介ページ

 

時代ごとに好まれるもの

俺はこのジーンズを手にするまでキャントンというブランドがどういうものか全然知らなかった。オオサカ・ファイブのような90年台のレプリカブランドでもなければ、近年ありがちな「こだわりのデニム」とかを出しちゃうタイプのリラックスシンプルカジュアルブランドでもない。しかし、「あーこれはわかってるねー」ということがパット見で判別できた。そういう雰囲気を醸し出していたのだ。

 

シルエットやディティールなんかを時代に合わせてアップデートしていく作業はどうしても必要になっていくのだろう。今のスタンダードなんか昔はスタンダードでも何でもなかったし、将来どうなるかだってさっぱりわからない。

その中で、核心をついた商品があっという間に埋もれていくのはなんとも理不尽だと思う。数を限って生産し、売り切ったら次のモデルという消費体型は正直そんなに好きじゃない。

ただ、オールドリーバイスなんかが高騰するところを見ると、その時代を象徴するアイテムは長く残るしいつの時代だって通じるものだとも思う。俺なんかが心配しなくたって、いいアイテムは将来に残っていくのだ。