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エヴィスジーンズの懐の広さ(EVISU #2000 14.5oz)

エビス、エヴィス、EVIS、EVISUなど様々な呼ばれ方をするエビスジーンズ。”バタ臭い”と称されるような、アメリカンなシルエットや素材選びが特徴。ドギツいデザインという印象が強いが、メインに据えている商品はアメリカントラッドな、質のいい”洋服”だ。

大きなペンキステッチ、とにかく太いシルエット、派手なモチーフというのはエヴィスの大きな器だからこそできる芸当であり、その印象のみでエヴィスを語ってはいけない。

 

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エヴィスジーンズ #2000 赤耳セルビッジ 14.5oz 

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例のペンキステッチは両ポケットに。思っていたより常識的なシルエット。

 

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ナニワの商人デザイン×アメリカの職人デザイン。謎の親和性がある。

 

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石垣迷彩のスレーキ。

 

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おなじみのペンキステッチ。バックポケットの下部はスレーキで補強されている。

 

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リベットに日本語を刻印しちゃう先進性こそエヴィスのエヴィスたる所以だ。

 

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ベルトループは斜めの仕様。

 

エヴィスのダイバーシティ

多くの人が漠然と持つエヴィスのイメージは、派手なペンキステッチ、常識外れの極太シルエット...そういうスタイルがよく似合う”えびす顔”の人たちが肩をイカらせながらガニ股でノシノシと心斎橋やなんばを闊歩する、というものだと思う。

 

ちなみに、これには大きな誤解と過剰なステレオタイプが盛り込まれていることは明らかだ。なぜなら、エヴィスのフラッグシップストアで買うとバックポケットのペンキステッチは自由に選択でき、ペンキをいれないこともできる。目立たないデザインにすることも可能なのだ。

 

なのでステレオタイプなエヴィス像は、やや怖めの一部の人達だけが異様に目立っているだけだと推測できる。

誰もが好き好んでピンクやイエローで裾から腰まで大きくステッチをいれたり、「戎(えびす)」のようなペンキステッチをいれてみたりしているわけではないのだ。

 

この過剰なペンキステッチに関して統計を取れば「ダサい」という票が圧倒的な割合を占めるだろう。日本の代表的なデニムブランドが、生地の良さや作り込みの精密さではなく、わかりやすいアイコンで一過性のものを作るのはやめてくれという意見もあるかもしれない。

 

海外のストリートで一世を風靡したのも昔の話。このような過剰なペンキステッチを続ける理由はあるのだろうか。

 

ストリートブランドとしてのエヴィス

オフホワイトやシュプリーム、コムデギャルソンの一部商品のように、ストリートブランドは独自のロゴやアイコンを極端にプッシュする。手にしたことがないからわからないけど、生地の質も値段なりにいいのだろう。シルエットも現代的でカッコイイのだろう。でもそれよりストリートブランドファンにとってはロゴやアイコンがカッコよく配置されているかどうかが最重要項目になる。

 

エヴィスのペンキステッチもその類だ。

ディレクターの山根氏が出荷する前になんとなく描いたと言われるあのアイコンは、ストリートファンが求める”カッコイイロゴ”そのものだったのだ。

それを「他人とかぶりたくない、一番目立つのが欲しい」という要望に答えているうちに、どんどん大きくどんどん過剰にオリジナリティを増幅させていったのだろう。

 

そういう

「人がどう思うかなんか関係あらへん!ワイがいっちゃんカッコイイ思うてるもんが世界でいっちゃんカッコイイに決まっとるやんけ!」

という独特なファッション哲学を持っている人たちにも大きく門戸を開き、高品質な商品を提供していたエヴィスの懐の深さが窺い知れるのだ。

 

世界のYAMANE

実際のエヴィスはいわゆるアイビーやヘビーデューティといったアメリカの良き洋服文化を見事に踏襲しており、ジーンズだけでなく上から下までエヴィスのショップで揃えることができたらプレッピーで品の良いスタイルになるのは確実である。

それはもちろんディレクター山根氏のフィロソフィーでもあるだろう。

 

とにかく顔を出すデニムブランドディレクターといえば山根氏と林氏(リゾルト)だが、素晴らしいものを作り上げるだけあって両氏のブログには金言至言が散りばめられている。

両氏とも情報発信のメインがブログというところもその服の見た目や写真では伝わらないような、”服が持つ情報”を伝えようという姿勢が窺える。

 

そんな山根氏のブログから引用してこの記事を締めたいと思う。

 

えーもんは じっと しとん ねん

まわりが くるくる まわる だけ 

※山根氏のブログより 

www.evisu.jp

 

 [最終更新:2017/10月9日]