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なぜジーンズを穿くのか2 

cte26533.hatenablog.com

 

ジーンズとは何か?

 

「何か?」とか急に言われてもジーンズはそれ以上でもそれ以下でもないでしょ、ということを思うだろう。デニム生地で作られ、リベット加工が施されている、パンツ状の衣類のことだ。

 

ではこのジーンズはスラックスやチノとどう違うのか。

デニム地にすれば色落ちするだろうし、リベットを打てば丈夫になるだろう。

わざわざ5ポケットのジーンズ形にこだわる必要はないのではないか。

なぜ”そういう人”は好き好んでジーンズを穿くのだろうか。

 

それは反体制の象徴であり、反抗の意思表示だからだ。

噛み砕いて言うと、ボロボロになってもサマになるからだ。

 

1950年代のアメリカの黄金期、70年代のカウンターカルチャー、90年代の閉塞感、2010年代のITニューエイジ...というように、経済的・社会的変遷のそばには常にジーンズがあった。今までの価値観にノーと言える人はスラックスやチノではなくジーンズを好んだ。

 

着飾るということに金をかけるのは今までの価値観にイエスと言うことだ。

「これがいい」とされていることに何の疑いもなくハイハイ従う...「流行に乗る」というのが象徴的かな。

反対に、流行に逆張りをしていくとか、人とかぶらないために奇っ怪な格好をするというのも、ある意味で今までの価値観の中で生きているとも言える。「私は違いますよ」というスタンスは何らかの価値観が前提となっている。

 

そうではない。大きな力に押し付けられた価値観などまっぴらだ。なにか新しいことをするのにそんなことは気にしていられない。

そういう人には極めて匿名性が高いことと極めてオンリーワンである矛盾した衣類が必要だった。差異を強調するのも、大衆に埋もれるのも、支持されている価値観を認めてしまうこととと同義だからだ。

誰もが穿いているけど、誰とも違うもの。

それがジーンズだ。

 

使い古していくたびに色落ちし、擦り切れ、その人だけのものになる。

しかし、「デニム地でリベット加工されたパンツ」というジーンズの定義は何人にとっても変わらない。

 

ボロボロになったジーンズは世界で唯一のものだが、その価値は当人の中にしかない。他人から見てサマになっていればそれでいいのだ。

 

なぜジーンズを穿くのか?

それは今の価値観に対して「ノー」という意思表示を示しているからだ。

 

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