無塩せきガソリン

SALT-FREE GASOLINE

MENU

『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション』−シネマ神戸にて

 

 

マッドマックスFRはかれこれ10回くらい見ている。B&Cエディションは初。見る前は「こんなんちょっと古臭くなるだけじゃないの」とタカをくくっていたがもちろんそのようなことはなかった。

 

色がなくなることで動きや動線が際立ったという意見は前から聞いていたが、まさにその通りだったし最後のカーチェイスの殺陣も何が起きたのかがわかりやすくなっていた。情報量が減ることでメリハリが生まれてより没頭しやすくなった、という感じ。元から色数が少ないため車の渋さや砂漠の広さなんかは強調されていた。出て来るアイテムほぼ全部が無機質なカッコよさで溢れているのでやはり白黒に向いている素材なのか。

 

逆に、俺が一番お気に入りのドゥーフウォーリアのシーンで赤色がなくなっていたのは、予想していたがやはりちょっと残念だった。奥でウォーボーイズが爆走している中、ドラム隊から回り込んでドゥーフを手前に映し、ギターが火を吹く…という天才的だがすごく頭の悪い絵は、彼が唯一ウォーボーイズの中で真っ赤なコスチュームだからこそ効いてくる演出だったのだ。

 

MMFR自体の感想はこれくらい。もう散々見たし、MMFRを見るのが「あーやっぱ最高だな」ということを確認する作業になっているフシがある。

 

 

 

今回行ったシネマ神戸はそういう人の琴線を鷲掴みにするようなラインナップの2本同時上映をやっており、話を聞いただけでハッピーな気分になった。今どきこういう映画館あるんだ〜。結局みんなが行きたいのってこういう映画館だよな〜。

最新作をドンドンやったりするファミリー向けの映画館は必要だ。でもそういうファミリー層向けの映画館側には「怖いポスターは嫌な気分にさせちゃうだろうな」「古い映画ばっかフューチャーしててもみんな興味ないだろうな」という忖度があり、結果無難で清潔感だけが漂う映画館ばかりになっている…のではないかと俺は予想している。映画好きの憩いの場が自宅だなんてつまらない。映画館はもっと渋かったり古かったり頭が悪かったり…といった様々な理由で特定の人向けの映画をドンドン放映して欲しい。

 

同時上映のドントブリーズに間に合わず見れなかったのが本当に残念だ。新開地近くに引っ越し、休日にシネマ神戸の2本同時上映を見ながらダラダラ過ごすような生活をするのが当面の夢だ。概念的なね。これを実現するまで死ねないぞという思いがある。