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ブラシ信者

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掃除やメンテナンスには主義主張が各人ごとにあり、さながら宗教のようであると俺は思っている。前職の上司は濡れ雑巾による拭き掃除に並々ならぬ信用をおいており「ホウキで掃いただけじゃ隅々の汚れまで落ちない!ホウキで済ませようとするやつは怠け者!掃除をしているというポーズを取っているだけ!」などたまに思い出したように怒り始めるので非常に難儀した。俺は怠け者でありかつ職場での掃除は完全にポーズだったため彼の言うことは間違ってはいないのだが、そういう過激主義には「肩の力抜けや」とうんざりしてしまうのもまた事実だ。

 

そういう意味では俺はブラシ信者であり、掃き掃除・ブラッシングによる日常的なクリーニングこそ労力と清潔のバランスが取れていると考えている。いちいち雑巾を絞ったり掃除機を引っ張り出してくるという掃除までのプロセスもないので毎日継続でき、結果対象の物や空間は常にそこそこ清潔に保たれる。

 

スニーカーもブーツも革靴もメンテナンスは大体、消臭スプレー→ブラッシングのみであり、悪路を歩いたときに赤色のナイロンブラシで靴のドロを落としてやるくらいである。クリーナーでの汚れ落とし、オイル等の栄養剤、ウォータープルーフは月一くらい。やりすぎてもいけないし、全くやらないのもいけない。

 

服も、洗濯しない・出来ないものに関してはサッとブラッシングをしてやるだけでシワやくたびれ具合はかなり改善される。スーツやスラックスは言わずもがな、ジーンズやコート、ジャケットなんかはシーズンのメンテナンスはブラッシングをするくらいである。洗濯をするのはシーズンが終わってから。

 

これはもう感覚の問題で共感できない人は全くできないだろうが、やはり細かい隙間に入り込んだ汚れを掻き出すだけのブラッシングが好きだ。「くたびれている<アジがある<洗いすぎ」のアジの部分を引き出す最良の方法だと思う。新品でハリのあるモノは良い。しかしその良さはハレの良さであり全てはケになっていく。ケでもアガるプロダクトは質がよく丈夫でアジがなければならない。気を使いすぎるとブーツはピッカピカのエナメル状になりジーンズは真っ白アイスブルーになり床は漂白されたような気の休まらないものになる。やりすぎはだめ、やらないのもだめ。ブラッシングくらいの低いテンションで無意識にケアしていればいいと思う。